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#001 - まるで京都

  voice of KYOTO 独自インタビュー企画

voice -inside- vol.4 くずし割烹 枝魯枝魯 枝國栄一




枝魯枝魯編 | #001 - まるで京都  


宿泊先の宿を出ると、
雨が降っていることに気付く。

タクシーを捕まえ、枝魯枝魯のある Paris 18区を目指す。

23時頃に Abbesses の街に着くと、
雨足は既に弱まっていた。

路面に軒を連ねるバーや街灯の明かりが、
水に濡れた路面に反射して夜の街を一層彩る。

午前中に訪れた時とは、まるで違う雰囲気だ。

歌舞伎町とは違って、
ネオンがいやらしくギラつくこともない。

金曜日の夜ということもあってか街には人が溢れ、
ジョッキやグラスがテーブルを叩く音や、人々の談笑の声に、
一人分の足音などはすぐにかき消されていく。

消え行く足音を後ろに聞きながら、
いい街だなと思った。

Paris をろくに知るわけではないが、
空気感というのは共通言語であって、
いくつもの街を旅していれば、それぐらいは肌でわかるようになる。

この広い Paris にあって、
枝魯枝魯がこの場所を選んだことに素直に納得できた。


そんなことを思っているうちに、
また少し雨足が強くなっただろうか、
駆け足で枝魯枝魯のある Rue Garreau へと足を向ける。

駅前の広場を抜け、Rue Durantin へ。

気がつけば人影はまばらになった。
ふと「枝魯枝魯ひとしな」のことを思い出す。

当然なのだが、
あの界隈も人通りが少ない。

突き当たりの Rue Garreau を右手に折り返せば、
昼間、下見で確かめておいた
「GuiloGuilo Cuisine Japonaise」がある。

なんだろう、胸が高鳴る。

面接を受けるわけでも、
自分がもてなすわけでもないのだけれど。

偶然を装って、恋人を尋ねるかのようでもある。


本当に来てしまったなと、
ひと呼吸おいた。


外から店内を見渡すと、
まだ2、3組の客が残っているようだ。


様子を伺いながら、扉に手をかける。

「入ったら京都でしょ?」

カウンターから出迎えてくれた枝國の第一声は、
そんな一言だった。

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