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#008 - Salon de EDAKUNI

  voice of KYOTO 独自インタビュー企画

voice -inside- vol.4 くずし割烹 枝魯枝魯 枝國栄一




枝魯枝魯編 | #008 - Salon de EDAKUNI 


「正直、仕事中の記憶ほとんどないわ。」

オランダから駆け付けた友人に、
枝國が漏らした。


オープン2日目。

カウンターの中を所狭しと行き来しながら、
枝國は料理を作り続ける。

何かに意識を集中させるゆとりなど、
どこにも見当たらない。


その枝國の仕事姿を、
密かに演出しているのが仕事着だ。

前から見ると、
見たこともないほど鋭角にカーブした
ポケットが取り付けられている。

腰回りには、
飾りとしてだけでなく、腰回りを絞れるように取り付けられた、
ボタン式のアジャスターが。

後ろに回ると、
背中の中心にスリットが入れられている。

このスリット部分からは金のシルク地がのぞく。
実にエレガントだ。


次々と運ばれてくる料理に目も心も奪われがちだが、
京都の「枝魯枝魯ひとしな」はもちろん、
ここパリ店にも随所に、アートティストやクリエイター、職人のアイテムが
枝魯枝魯の個性を際立たせている。

カウンター正面から店内奥に目をやると、
VIPルームには「カンバラクニエ」の舞妓の画がかかっている。

手元のメニューの表紙は、
枝魯枝魯のWEBサイトにも使われている「だるま商店」のイラストだ。

器は言うまでもないが、箸自体にも工夫があり、
ドリンクや器の下に敷いている手ぬぐいにも職人の技が見て取れる。


そもそもこの店自体も Paris にあっては個性的だ。

ガラスを大胆にあしらった店構えは、
カウンターでの枝國の仕事そのものをディスプレイと見立てており、

Abbesses を道行く人の歩みを、幾度も止めては、
魅了して止まないようであった。


店内にはオープンする少し前から、
「Sleep Walker」が流れている。

どれも、寄せ集めではない。


「気付が付く人だけ、気が付けばいい。」

枝國はそう口にする。
こちらが尋ねないことには、余計な説明は一切しない。

そのポリシーは、
珍しく枝國から京都っぽいものを匂わせた。


そんな枝國の Paris への出発を前に、
枝魯枝魯 night なる壮行イベントが
京都のクラブ WORLD で開催された。

普段一同に会することのないような、
アーティストやクリエイターが枝國のために集まり、
18時から翌朝6時まで、12時間に渡る宴が続いたという。

その宴には、 secret guest として
TEI TOWA の姿もあったそうだ。


いつしか、枝國を中心に
アートティスト・クリエイターのサロンのようなものが
出来上がっていたのではないだろうか。

「 Salon de EDAKUNI 」

それは、京都をはじめとする
伝統的な仕事に取り組む職人さえも巻き込んだサロン。

名前も形も実在はしないが、
そんな世界が枝國の周りには確かに存在するように思える。


それもまた、枝國にしかなしえなかったことの一つなのだが、
それはまた、「くずし割烹」とは相反する世界でもある。

京都っぽい匂いが、再び鼻をかすめた。

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